リミテッドデッキの採点基準とサンプルリスト
リミテッドデッキの採点基準とサンプルリスト
よくリミテッドのデッキを見て
「85点はある、下ブレ2-1」とか、「いいとこ50点だな」とか言いますよね。私は暇人で理屈屋の学者肌なんで、こういう基準ははっきりとしたものがあるといいなと感じるんです。フィーリングで言ってナンボということはわかっているんですけど野暮なことしたがりですね。

・基礎点
 上ブレ2-1のデッキでも50点ほど与えられていることや50点以下の評価をあまり聞かないことを考えると、リミテッドデッキとして最低限の機能が備わっていればこの程度の基礎点が与えられているはず。
 「22枚前後のカードとそれを唱えられるだけの土地が入っている」
 「クリーチャーがマナカーブよく入っている」
 「勝ち筋となるカード・戦略が入っている」
 「相手の勝ち筋を潰すカード・戦略が入っている」要は除去をここで加点
ひとつ13点、3つ目以降は12点。
この基準なら森40枚や平地20枚前兆の壁20枚みたいなデッキに点数を与えずに済むかな。

・加点
 「勝ち筋となるパワーカード+2点」
  高得点なレアやアンコモンは大体これで加点。ニコイチできる除去なんかも。
 「勝ち筋となるパワーカードとシナジーするカード+1点」
  7マナのレアとマナ加速はシナジー、程度のゆるいシナジーも加点。上の項目と重複なし。複数のパワーカードとシナジーしても加点なし
 「揃えば勝ち筋となるカードの組み合わせ+2点」
  コモンの安いカードでも、揃って強くなるのなら加点。ルーターと墓地利用など。集めて強くなるカードもここで加点。同じカード何枚あっても加点なし
 「特定の相手にインできるサイドボード+1点」
  サイドボードも評価。
 基礎点と加点の合計点がデッキの点数。

・サンプルリスト上
 ちょっと恥ずかしいリストで明確な組み間違えが2つあって、装備品は装備するターンがないので抜いて、ライフを狙える3/2/3にするべきだった。あと5マナの狼男もサイズより突破力のほうが大事で、二段攻撃との相性も考えると異界月の狼男のほうが良かった。
 基礎点は殴り値の高いクリーチャーの群れ、軽い火力呪文でクリアと判断。まあ基礎点は緩めにね。+50点
 「勝ち筋となるパワーカード」+8点
  集団的蛮行、処罰者の板金鎧、流城の密教信者、首折れ路の乗り手
 「勝ち筋となるパワーカードとシナジーするカード」+6点
  放たれた怒り、マルコフの十字軍、憑依された死体、マッドネス3種
 「揃えば勝ち筋となるカードの組み合わせ」+6点
  二段攻撃+2/1/2、二段攻撃+3/4/1、火山の鎚+火山の鎚
 「特定の相手にインできるサイドボード」+5点
  死の重み、死体のワルツ、邪悪借用、ガヴォニーの不浄なるもの、デビル火力
 合計75点。組み間違えを正すとより点数が減ることを考えると正しく評価できているかはわからないけど、それなりの精度はあるんじゃない?

・サンプルリスト下
 基礎点・・・マナベースが弱いのでちょっと厳し目に38点
 パワーカード・・・支援2、覚醒ドロー、3/4到達、ミーナデーン、土地全部警戒君、ニッサの裁き、2段攻撃君、ドラゴン、ニン杖君、マンタ乗りで20点
 パワーカードとシナジー・・・コモンの同盟者4種、壌土の幼生2枚で6点
 コンボ・・・なし
 サイドボード・・・死体の撹拌、否認、ヴァラクートへの撤退で3点
 合計67点。カードパワー偏重の構成だと点数が伸びがちになるがマナベースとコモン同士のコンボが弱いので今回は点数が低くなった。実際青マナのカードが入りすぎていたり無色マナ源が弱すぎたりでカードの足りないデッキだったのでこんなところ。


 というわけでまあそれなりの精度でリミテッドデッキを採点できる評価基準なんじゃないかと思うけど、問題点は当然あって、加点形式だから100点満点でないのが皆が普段口にする点数の感覚とずれているところとか、除去の点数が低いところとか、沼38群れネズミ2みたいな特殊なデッキを採点できないところとか。
 みなさんもこの評価基準で自分のデッキを採点したり新しい評価基準にアップデートしたりしてみてください。

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